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2012-02-15 (水) | Edit |

 以前ボツネタにした記事だけども、日本語版発売記念で復活させてみる。

 DA2での恋愛対象は以下の4人(日本語版の場合最初からDLC同梱のため、セバスチャンを含め5人となります)。

イザベラ
メリル
アンダース
フェンリス

 いずれも主人公の性別に関係無く恋愛対象となります。セバスチャンはやや特殊で女性ホーク限定となり、かつ他の制約事項が存在します。またDA2においてロマンスは完全にオプショナルで、有無にかかわらずストーリーは進行します。恋愛関係に無い場合にのみ聞ける会話もあったりします。

 以下に紹介する各キャラクターに関する小編は、昨年2月14日のValentine Dayに合わせて公式フォーラムに投稿されたもので、ほぼ1年前にVanityさんちで翻訳して下さってます。

 じゃなんでまた翻訳するのかって?趣味。スパイクさんが公式サイトに載せてくれるかと楽しみにしていたのに、結局掲載されなかったなあ。

 最初はイザベラ。シナリオライターはシェリル・チーさんです。

イザベラ

 その女がハングド・マンにふらりと入ってきた時の様子は見物だった。ぼろぼろの衣服と乱れた髪の毛は、まるで下水に一週間浸かったネズミのような有様だった。あちこち破れて風雨にさらされた上着は、ロータウンの煙突から出る煤で汚れ、ブーツもかつては上質の革製であったにせよ、履き古されてあちこちに雑な継ぎ接ぎが当たっていた。しかし、その服装を身にまとった彼女の物腰は誇り高く、傲慢とさえ言ってもよい表情で、まるでその宿屋は彼女が所有しているかのような足取りで堂々と歩いていた。

「ここで酒が飲めるって聞いたんだけど」
彼女はそう言うと、まっすぐにバーに向かい数枚の銀貨をカウンターに放り投げた。
「これでどれくらい飲める?」

「充分でさ。」と俺は言った。
「じゃ、それが無くなるまで酒をちょうだい。強いやつをね。」

 俺は端の欠けた陶器のタンブラーをエプロンで拭きあげて、この宿で一番強い酒を注いだ。おれが注ぎ終えるや否や、彼女がタンブラーをひったくって一息に飲み干した。
「よっぽど喉が渇いてたんだね?」俺はおかわりを注いでやった。
「あんたには判らないだろうねえ。」彼女はため息をつくとこめかみを撫でた。
「ところで、あたしはイザベラ。もう名前は聞いてるかもしれないね。しばらくこの辺に居ることになりそうだよ。」

 悪臭を漂わせた荷役夫が近寄ってくるまで、それほど時間は掛からなかった。自分の尻に当たる手を感じてイザベラは身をこわばらせた。荷役夫は何か言おうとしたが、結局その機会は無かった。イザベラは男の手首を掴むと背中の後ろでねじり上げた。首筋に肘鉄をたたき込まれ、顔を木製のカウンターに叩き付けられて、男の悲鳴は驚きから苦痛による物へと速やかに変化した。

「今度触ってみな、こんな物じゃ済まないよ」彼女は男の耳元でそう囁くと、彼女の尻を撫でた手の指を数本へし折った。胸の悪くなるようなボキッと言う音と、男の泣きわめく声が俺にも聞こえた。荷役夫は手を抱え悪態をつきながら、よろよろと立ち去っていった。

「それで?」彼女は空のタンブラーを差し出すと、あろうことかこの俺に何か言えというようだった。俺は彼女の人目を引く服装‐上着も外套も無し、辛うじてシュミーズが慎みを守るための最小限の部分だけを覆っている‐を身振りで示した。そんな服装をしていれば、望むと望まざるに関わらず注目を引くことだろう。

「何?これ?」彼女は身頃のレースをつまむと、短く苦笑いした。「あんたの気に入るような服を着たかったけどさ、お上品な服装はみんな海の底に置いて来ちゃったからね。」

 私が彼女の言葉の意味を考えている間に、ロータウンのごろつき連中の一人がバーにこっそり近づいてきた。男は黄色い歯を覆う脂ぎった唇を歪め、笑うと言うよりしかめっ面をしているように見えた。「俺はラッキーだ」と彼は言った。

「それって名前かい、それとも今の様子?」彼の方を見ようともせずに彼女は尋ねた。

「両方さ。もしあんたがカークウォールの新顔なら、俺と話をしたくなるはずさ。俺と手下どもはこの街のことなら何でも知ってるんだぜ。」

「ふーん」イザベラは冷たく答えた。「そういやラッキーって名前の犬が居たね。みすぼらしいチビで、ふた声鳴く間に横っ腹を蹴り飛ばされる事にも気がつかないような馬鹿だった。」

 ラッキーは赤カブのような顔色になり、気勢付けに彼の仲間の顔を見渡した。ラッキーの手下達はヤジを飛ばして笑ったが、助けに入ってくれそうな様子は無かったので、彼はさっさと引き下がることに決めたようだった。イザベラは陶器のタンブラーをひねくり返し、ヒビ欠けだらけの様子を目を細めて面白がる様子だった。

「待ちなよ」不意に彼女は言った。「もしあんたが本当にカークウォールの事何でも知ってるんなら、話したい事があるんだ。」

 ラッキーは頷きニヤリと笑った。彼の方に振り向いたイザベラの目に悪戯っぽい光があるのを俺は見た。

「まあね」彼女は初めて笑って言った。「船が難破した時に大事な物を無くしたのさ。そいつを見つけたいんだ。」


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